【1】おすシステム解説その1 24角32金型
おすしの三間飛車研究
初めまして、おすしです。今回から将棋の自己流穴熊対策「おすシステム」について
手順等の研究を披露していこうと思います。拙い文章ですが将棋指し、特に振り飛車党
の方は読んでいってもらえると嬉しいです。それでは始めます!
まず、「おすシステム」とは何ぞやという話ですが、簡単に言うと
改良版トマホーク
振り飛車の穴熊つぶし戦法です。従来のトマホークでは後手(穴熊)に53銀型を組まれて
しまうとう上手くいきませんでしたが、「おすシステム」はそれを克服しています。
また、トマホークとは違って三間飛車だけでなく四間飛車、向かい飛車にも
対応しております。
但し、相手が53銀型を組んでこなかった場合には従来のトマホークをすることに
なるため出来れば三間飛車での使用をお勧めします。
初手からの手順
☗76歩 ☖34歩 ☗66歩 ☖84歩 ☗78飛 ☖85歩 ☗77角 ☖62銀 ☗68銀
☖42玉 ☗48玉 ☖32玉 ☗16歩 ☖54歩 ☗38銀 ☖33角 ☗15歩 ☖53銀
☗39玉 ☖22玉 ☗67銀 ☖12香 ☗56銀 ☖44歩 ☗46歩 ☖11玉 ☗65歩
☖22銀 ☗17桂
図1は☗17桂馬まで。
これが「おすシステム」の基本図となります。端から桂馬を飛ぶことで36歩を省略
でき、隙と手損が生まれません。
ここまでのポイント☝
- 15歩は相手が相手が33角を上がってから
- 58金を保留
- 17桂は最後に跳ねる
これらを意識してください。
15歩は早く決めすぎると急戦に来られて困ることがあります。58金を保留しているのは
後に飛車が回る余地を残すためです。17桂に関しては早く跳ねすぎると相手に逆に端を
攻められて困ることがあるので、一番最後に決めるようにしましょう。
さて、ここからはいよいよ25桂を跳ねて攻めていくわけですが、角の逃げ場所から
その他僅かな相手の応手の違いによって変化は多岐に及びます。多くの変化はまた
次回以降解説していきたいと思います。今回は筆者が最も出会うことの多かった
24角32金型
について解説していこうと思います。
①24角32金型
図1からの手順
☖52金右 ☗25桂 ☖24角 ☗48飛 ☖43金 ☗52金左 ☖32金
図2は☖32金まで。
24角型の相手のメリットとしては、端を強化しつつ46の歩を狙えるという点が
あがります。しかしこれには48飛と回るのが味のいい手で、46の歩を守りつつ
飛車を戦場に近づけることができます。46歩を先についてあるので57角成も
未然に防ぐことができています。
☖32金は上部に強く構えた形です。こちらも58金左と上がって美濃を組みつつ
☗45歩のときの☖57角成を消しましょう。いよいよ仕掛けです。
ここでのポイント☝
- ☖24角には☗48飛車で46の歩を守る
- ☗52金左で仕掛けの準備
図2からの手順①
☗45歩 ☖同歩 ☗同銀 ☖44歩 ☗同銀 ☖同銀 ☗同角 ☖同金 ☗同飛
☖43銀 ☗47飛
図3は☗47飛車まで。
45歩から仕掛けていきます。44の地点で全部清算してしまって、角銀交換の駒損
ながら相手は歩切れがきつく、次の44歩や53金が非常に受けづらいです。71角
などで両方とも受けてきた場合は45金とがっちり打ってしまって、次の44歩
を狙いましょう。
飛車を47に退くのは、66角や35角と打たれた時の57角成の筋を消す意味があります。
図3は評価値は互角ながら人間的には振り飛車が指しやすい局面かと思います。
ここでのポイント☝
- 44地点で清算
- 飛車は47に退く
図2からの手順②
☗45歩 ☖同歩 ☗同銀 ☖同銀 ☗同角 ☖同金 ☗同飛 ☖66角 ☗41飛成
☖57角成 ☗同金 ☖同角成 ☗48金 ☖24馬 ☗26銀
図4は☗26銀まで。
44同飛のタイミングで飛車成を受けてこない変化です。57角成は気持ち悪いですが、
48金とがっちり弾いて、24馬にはかなり指しにくい手ですが26銀で桂を支えましょう。
とにかく場を抑えれば端攻め等楽しみが残ってるということですね。
しかし、この局面ソフト的には+500程度の変化ですが人間的には指しにくい
局面かもしれませんね。
ここでのポイント☝
- 金駒を投入してがっちりと受けよう
さて、今回は「おすシステム」の24角32金型について解説しました。
これはほんの一部の変化に過ぎません。他の変化についてはまた記事を書きますので、
次回をお楽しみに!!!それでは失礼いたします。
Thank you for reading!